「SNSでよく見る家庭用脱毛器ケノン。気にはなるけれど、正直お値段はかわいくないし、本当に効果があるのか分からない…」。
美容皮膚科クリニックで医療脱毛を担当していた頃から、私は何度も同じ相談を受けてきました。
- 「ケノンって、本当に毛が減るんですか?」
- 「医療脱毛とどう違うんでしょう?」
- 「高いのに失敗したらイヤで…買ってから後悔したくないんです」
中には、カウンセリングルームでパンフレットを並べながら、スマホでケノンのレビューサイトを一緒にスクロールした方もいます。
クリニックのカウンセリングなのに、家庭用脱毛器の相談をされるくらい、「ケノンって実際どうなの?」は多くの人の胸の中にある疑問なんですよね。
“また自己処理に逆戻りしたくない人”だけ、この先を読み進めてください。
このページは、あなたにケノンを「買わせる」ための記事ではありません。
「自分で選べた」と胸を張って言える状態で、最後にページを閉じてほしい。
そのために、看護師としての視点と、のべ1万人以上の脱毛相談に立ち会ってきた経験から、良いところも弱点も、そして「ここはちょっと誤解されがちかも…」という点まで、なるべく包み隠さずお話しします。
ケノンは、うまくハマればとても心強い味方になります。でも、合わない人が無理して選ぶと、高い買い物をしたのに、またカミソリに逆戻り…という悲しい未来にもなりかねません。
その分かれ道を、一緒に確認していきましょう。
家庭用 脱毛器 ケノンってどんな機械?基本スペックと特徴

ケノンは「日本製」の家庭用光美容器(フラッシュ脱毛器)
まずは、ケノンがどんな立ち位置の機械なのかを整理しておきますね。
ケノンは、日本のメーカーが開発した家庭用の光美容器(フラッシュ脱毛器)です。
エステサロンと同じようなIPL(Intense Pulsed Light)方式の光をムダ毛に当てて、毛の黒い色(メラニン)に反応させることで、毛の成長をゆるやかにしていく仕組みです。
看護師的な言い方をすると、「毛を作る工場をガッツリ壊す医療レーザー」ではなく、
「工場のスイッチを少しずつ弱めて、サボり気味にさせていく光」というイメージに近いです。
ざっくり比較すると、
- 医療レーザー脱毛:
→ 医師の管理下で行う、毛を作る細胞を“破壊”するレベルの強い光 - サロン脱毛・家庭用脱毛器(ケノンなど):
→ 医療ほど強くはないけれど、毛の生える力を弱めていくための穏やかな光
と考えてもらえると分かりやすいかなと思います。
家庭用 脱毛器 ケノンの主なスペックと、現場で感じる「強み」
ケノンの最新版(記事執筆時点)で、よく聞かれるポイントをまとめると、だいたいこんなイメージです。
- 日本製・国内メーカーによる開発
- 10段階の出力レベル調整ができる
- スーパープレミアムカートリッジ1個で最大約300万発(レベル1時)の照射が可能
- 連続照射でもチャージ間隔が短く、テンポよく打てる
- 顔・体・VIO・(男性の)ヒゲまで、目の周り以外は全身ケアの対象
スペックだけ見ると、「こんなに打てて本当に元取れるの?」というくらい、家庭用としてはかなり頑張っている数字が並んでいます。
実際に、クリニックで患者さんと話していても、
- 「以前ケノンを半年くらい続けていて、毛の量がかなり減った状態から医療脱毛に切り替えました」
- 「ケノンで腕と脚は満足していて、残りのVIOだけ医療でやりたいです」
という方と何度も出会いました。
うまく使えば、“医療に行く前の下準備”として働いてくれることもある、というのが私の実感です。
ただし、ここで大事なのは「医療レーザーと同じではない」という点。
ケノンが得意なところと、どうしても限界があるところ、その両方を知っておくことが「後悔しない第一歩」です。
サロン・クリニックと比べたときのケノンの立ち位置
私の感覚として、ケノンはこんな方のためのアイテムです。
- 仕事や家事・育児で忙しく、サロンやクリニックに通う時間が取りづらい
- できるだけ人に会わず、ひっそり自分のペースでケアしたい
- 「何十万円もかけてつるつるにする」より、「自己処理がラクになればOK」という考え方
ある意味で、「脱毛に人生を捧げたくはないけど、もうカミソリ負けからは卒業したい人」のための現実的な選択肢なんですよね。
サロンやクリニックが「美容室でプロに仕上げてもらう日」だとしたら、
ケノンはおうちでできるセルフブローやセルフアレンジのような存在です。
プロの仕上がりとは違うけれど、
毎朝の「なんとなく気になる」を自分で整えられる安心感をくれる。
ケノンをおすすめするとき、私はいつもそんなイメージをお伝えしています。
ケノン脱毛器は医療脱毛と何が違う?できること・できないこと

法律上、家庭用脱毛器は「医療行為」ではない
ここからは、少しだけ真面目なお話です。
厚生労働省は、レーザー光線や強い光で毛根を破壊する脱毛行為を「医療行為」と位置づけています。
簡単に言うと、
- 毛を作る細胞を破壊するレベルの出力は、医師の管理下でのみ扱っていいですよ
という考え方です。
そのため、
- 医療レーザー脱毛:医師・看護師が行う医療行為
- サロン脱毛・家庭用脱毛器:毛を「破壊」しないレベルでの減毛・抑毛ケア
という立場になります。
ここを誤解してしまうと、
- 「ケノンで永久脱毛できるはず」と期待してしまう
- 「医療と同じくらいの効果を出したい」と、無理に高出力で使ってしまう
という、ちょっと危ない方向に行きがちです。
家庭用のケノンは、医療の強さを家庭でも使えるように“薄めた”存在ではなく、「最初から目的とゴールが違うもの」なんだ、というイメージを持ってもらえると、安全に付き合いやすくなります。
家庭用ケノンで期待できる「現実的な効果」
では、ケノンではどの程度の効果をイメージしておくと良いのでしょうか。
私がカウンセリングでお伝えしているのは、だいたいこのようなラインです。
- 毛が生えてくるスピードがゆっくりになる
- 毛が細く・柔らかくなり、ジョリジョリ感が減っていく
- きちんと続ければ、自己処理の頻度がぐっと減る
実際に、ケノン経験者の方にお話を聞くと、
- 「以前は2〜3日に一度剃っていたヒザ下が、週1回ペースでよくなりました」
- 「Vラインをケノンである程度整えてからクリニックに行ったら、施術がすごくラクと言われました」
というリアルな声をいただくことが多いです。
一方で、
- 1回で毛がごっそり抜け落ちて、二度と生えてこない
- 全身を、医療脱毛と同じ回数・期間でツルツルにする
こうしたイメージを持ってしまうと、どうしても「思ったほどじゃなかった…」となりがち。
ケノンで目指せるゴールは、「ラクになる」「自己処理が怖くなくなる」くらいに設定しておくのが、現実的で幸せなラインだと感じています。
火傷などのリスクもゼロではない ― 「家庭用だから安心」とは言い切れない理由
もうひとつ大切なのは、「家庭用=完全に安全」ではないという現実です。
医療の現場でも、サロン脱毛でも、そして家庭用でも、共通して起こりうるのが、
- 赤み・火照り
- 軽いやけど
- 色素沈着(黒ずみ)
などの肌トラブルです。
特にリスクが高まるのは、
- 強い日焼けをして、肌が黒い状態で照射する
- ホクロ・濃いシミ・タトゥーなどに光を当ててしまう
- 同じ場所に何度も重ね打ちする
といったケース。
「ちょっとくらい大丈夫でしょ」と自己判断で攻めすぎると、あとからヒリヒリ後悔…ということになりかねません。
国民生活センターの資料を見ても、脱毛施術による火傷や肌トラブルの相談は毎年一定数報告されています。
機械の種類にかかわらず、光やレーザーは「きちんと手順を守ってこそ、安全性が保たれるもの」なんです。
だからこそ、
- 必ず取扱説明書どおりに使う
- 最初から高出力で攻めない
- 心配な持病やお薬がある場合は、医師に相談してから使う
この3つは、ケノンを安全に使うための「3つの魔法の鍵」だと思ってください。
脱毛器 ケノン 最新バージョンの違いをやさしく解説

ケノンは「何度もバージョンアップ」してきたロングセラー機種
ケノンは発売から年数が経っている分、細かい改良が何度も行われてきた機種です。
そのため、ネット上では、
- 旧バージョンの中古品
- 古い型番の在庫品
などが、ちょっとお得そうな価格で並んでいることもあります。
バージョンアップで変わりやすいポイントとしては、
- カートリッジの寿命(発数)が増える
- チャージ速度が速くなる
- 本体の操作性・安全機能が改善される
などが挙げられます。
同じ「ケノン」という名前でも、バージョンによって「別物レベル」で使い勝手が変わることもある、というのは知っておいて損はありません。
最新版ケノンの見分け方と「正規品」であることの重要性
「最新版かどうかって、どこを見ればいいんですか?」という質問もよくいただきます。
結論から言うと、いちばん確実なのは、メーカー直営の公式ショップから購入することです。
公式ショップであれば、
- 販売されているのは基本的に最新版のケノン
- 本体シリアル・保証書などがきちんと揃っている
- 万が一初期不良があっても、正規ルートのサポートが受けられる
という、「当たり前だけれどとても大事な安心」がついてきます。
逆に、どこが販売元なのか分かりにくいルートや、中古品・保証なしの品を選んでしまうと、
- 本体が改造されている可能性
- 保証がつかない、もしくは極端に短い
- トラブル時に相談窓口がない
というリスクも考えられます。
見た目がそっくりでも、「正規品かどうか」で安心度はまったく違う。
これは、クリニックでトラブル相談を受けてきた身として、強くお伝えしたいポイントです。
旧バージョンをあえて選ぶメリット・デメリット ― 「安さ」の裏にある落とし穴
「少しでも安く買いたい」という気持ちから、旧バージョンや中古品に目が行く方も多いです。
ただ、肌に当てる機械に関しては、“安さ”の裏側にあるリスクも一緒に見てほしいと感じています。
例えば、
- 最新版に比べて発数が少ない=カートリッジの買い足しが早く来る
- 古い型番だと、今後カートリッジ供給がどうなるか読めない
- 古い安全基準のままの可能性もゼロではない
といった点です。
看護師として、そして自分自身も敏感肌でトラブルを経験してきた立場から言うと、
「肌に関わるものだけは、最新の正規品を選んであげてほしい」
というのが本音です。
ケノンに限らず、スキンケアや医療機器に近いものって、値札よりも「安心して使い続けられるか」が大事なんですよね。
脱毛器 ケノン 値段とコスパを徹底比較(サロン・医療脱毛との違い)

ケノン本体の値段と、実際にかかる総額イメージ
ケノンの本体価格は、キャンペーンなどで多少前後しますが、
だいたい数万円台後半〜十万円弱程度の「大きな買い物」になります。
カウンセリングで金額をお伝えすると、みなさん大体同じ反応をされます。
「うわ、高い…。でも、通う脱毛よりは安い…?どうなんでしょう…」
ここで私がよく一緒にやるのが、「人生のムダ毛コストの棚卸し」です。
これまでに使ってきた、
- カミソリ・シェーバー・替え刃
- 除毛クリーム・ワックス
- サロンの体験コース
などをざっくり思い出してもらうと、意外と数万円〜十数万円は使っている方が多いんです。
一括で見ると高く見えるときは、“通わなくていい何年分の安心代なのか”を一度だけ計算してみてください。
その数字を見たうえで、「それでも自分には高い」と感じるのか、「これで自己処理ストレスから解放されるならアリかも」と感じるのか。
そこが、ケノンとあなたの相性チェックのひとつの目安になります。
サロン・医療脱毛と比べたときの費用感
ざっくりした相場感ですが、
- 医療全身脱毛(5〜8回コース):20〜40万円台
- サロン全身脱毛(回数パック):10〜30万円台
- ケノン本体+カートリッジ数個:十万円前後+追加カートリッジ代
というイメージです。
ここに、
- 通うための交通費
- 予約のための時間
- キャンセル料のリスク
などの「見えないコスト」も足していくと、
自宅で好きなときにできるケノンのメリットが見えてくる方も多いです。
さらに、ケノンは家族やパートナーと共有しやすいので、
- 本人+パートナーの2人で使う
- 本人+パートナー+高校生の子どもも使う
といったケースでは、一人あたりのコストはかなり下がっていきます。
「1台のケノンが、家族みんなの“毛の悩み”を柔らかくしていく」イメージですね。
ケノンは「高い?安い?」を判断する3つの視点
ケノンが高いか安いかは、実は値札だけでは決まりません。
私がカウンセリングで一緒に確認しているのは、次の3つです。
- どこまでツルツルを目指すのか
→ 「自己処理がラクになればOK」なのか、「ほぼ生えないレベルまで行きたい」のか。 - 自分でコツコツ続けられる性格か
→ 毎週〜隔週で照射する時間を、半年〜1年単位で確保できそうか。 - 何年スパンで考えられるか
→ 「今年だけ」ではなく、数年分のムダ毛ケア費用として考えられるか。
この3つを冷静に見つめてみると、
「あ、私はケノンより医療脱毛のほうが向いているかも」という方もいれば、
「通うのはハードル高いから、まずはケノンから始めて様子を見たい」という方も出てきます。
どちらが正解・不正解ではなく、
「あなたの性格と生活リズムに合ったほうが正解」です。
ケノン カートリッジ種類の選び方|ストロング2や美顔器は必要?

基本のカートリッジ:ラージ・エクストララージ・スーパープレミアム
ケノンの特徴のひとつが、カートリッジの種類が豊富なことです。
これ、初めて見ると正直ちょっと混乱しますよね。
代表的なものをざっくり分けると、こんなイメージです。
- ラージ:標準的なサイズ。腕・脚・ワキなどに使いやすいオールラウンダー
- エクストララージ:照射面積がより広く、広範囲を一気に進めたい人向け
- スーパープレミアム:発数がとても多く、長く使いやすい「メインカートリッジ」的存在
はじめてケノンを購入する場合は、まずは付属のメインカートリッジを使い倒してから、追加の必要性を考えてもまったく遅くありません。
実際、カウンセリングで「どのカートリッジを買えばいいですか?」と聞かれたとき、私はよくこうお答えします。
「まずは、いま目の前にある1個をしっかり育ててあげましょう。その子(カートリッジ)が『そろそろ引退かな』と感じたときに、次の子を迎えれば大丈夫です。」
ストロング/ストロング2カートリッジの位置づけ ― 強さとの付き合い方
「ストロングカートリッジ」「ストロング2」という名前を聞くと、どうしても、
「強い=効く」「男性のヒゲにはストロング一択」
と考えてしまいがちです。
たしかに、毛が濃くて太い部位(ヒゲ・VIO・男性の体毛など)で選ばれることが多いカートリッジですが、
- 最初からいきなりストロングを高出力で使う
- 自分の肌質・毛質をよく理解していないまま選ぶ
と、赤みや火傷のリスクが上がることもあります。
ケノンに限らず、脱毛の現場でよくあるトラブルの背景には、
- 「ちょっと弱いかな? もう一段階上げてみよう」
- 「せっかくだから強めでやっちゃえ」
という、「欲張りスイッチ」が入ってしまう瞬間があります。
おすすめは、
- まずはメインのカートリッジ+低〜中レベルで様子を見る
- それでも物足りない部位にだけ、ストロング系を追加する
という、「階段を一段ずつ登るイメージの使い方」です。
急な坂道を走って駆け上がると息切れしてしまうように、出力も一気に上げるほど肌への負担は増えます。
美顔器(スキンケア)カートリッジはおまけ?それとも必須?
ケノンには、顔のくすみケアなどに使えるスキンケア用(美顔器)カートリッジもあります。
これについては、
- 「脱毛がメインで、スキンケアもできたら嬉しい」という方にはプラス要素
- 「とにかくムダ毛だけ何とかしたい」という方には、最初から必須ではない
というのが、現場で見てきた感覚です。
たとえるなら、
「まずは冷蔵庫と洗濯機(=ムダ毛ケア)を揃えて、余裕が出てきたら食洗機(=美顔ケア)を足す」ような順番が現実的です。
最初から全部まとめて買うと、金額も気持ちもパンパンになりがち。
「これさえあれば生活がラクになる」という優先順位を決めてから、ステップを分けて揃えていくのがおすすめです。
ケノン カートリッジのおすすめ組み合わせ(パターン別)
一例として、こんな選び方があります。
- 全身+VIOをしっかりケアしたい女性
→ メインのスーパープレミアム+余裕があればエクストララージ(広範囲用)。VIOはまずメインで様子を見て、それでも足りなければストロング系を検討。 - ヒゲ+体毛をケアしたい男性
→ メインカートリッジ+ストロング or ストロング2。ヒゲは肌状態を見ながらレベル調整。体毛はメインでも十分変化を感じる方も多いです。 - 家族でシェアしたいご家庭
→ スーパープレミアムをメインに、よく使う部位に応じてストロングや美顔を追加。VIOやヒゲなどは衛生面を考えてカートリッジを分ける選択肢も。
もちろん、これはあくまで一例。
私はいつも、「あれもこれも」と欲張るより、今いちばん悩んでいる部位に絞って選びましょうとお伝えしています。
脱毛器 ケノンは必ず「公式ショップ」で買ってください【安全と保証のために】

「どこで買っても同じ」ではない、ケノンの購入ルート
ここが、私がいちばん声を大にしてお伝えしたいポイントです。
ケノンは人気の高い家庭用脱毛器なので、インターネット上にはさまざまな販売ページがあります。
でも、ご購入のときは、必ずメーカー直営の公式ショップから正規品をお求めください。
公式ショップであれば、
- 正規品であることが保証されている
- 保証・サポートの窓口が明確
- 最新バージョンかどうかを自分で見極める必要がない
という、大きな安心があります。
なぜ私が“安心安全の公式ショップ”をおすすめするのか ― 現場で見てきたリアル
看護師として現場にいたとき、こんなケースを何度も見てきました。
- 非正規品と思われる機器で肌トラブルが起きたが、どこに相談すればいいかわからない
- 説明書と実物の仕様が違い、安全な使い方が分からない
- 販売元に連絡がつかず、泣き寝入りになってしまう
患者さんから、「ネットで安く買ったんですけど、どうしたらいいですか?」と聞かれても、
こちらからその機器に関する正確な情報を得られず、「本当はメーカーさんに相談してほしい…」と心の中で感じることも少なくありませんでした。
自分の肌に直接光を当てる機器だからこそ、
- その機械が本当に正規品なのか
- トラブルが起きたとき、相談できる窓口があるのか
という視点は、どうしても外してほしくないのです。
ご購入のときは、必ずメーカー直営の公式ショップから正規品をお求めください。
見た目がそっくりでも、保証が受けられなかったり、万が一トラブルが起きたときに相談できないケースを、私は現場でたくさん見てきました。
自分の肌を守るためにも、「どこで買うか」までをセットで考えてあげてくださいね。
購入前にチェックしてほしい公式ショップのポイント
- メーカー直営・正規販売店であることが明記されている
- 保証内容・保証期間・サポート窓口が分かりやすく書かれている
- 不自然に安すぎる値段設定ではない
この3点を満たしていれば、基本的には安心して検討して大丈夫です。
「少しでも安く」は大事ですが、肌の安全と引き換えにする値引きは、長い目で見ると損になってしまいます。
ケノンが向いている人・向いていない人|買う前のチェックリスト

ケノンが「向いている人」の特徴
カウンセリングをしていると、「ケノンと相性がいいな」と感じる方には、いくつか共通点があります。
- 自分でコツコツ続けるのは、そこまで苦にならない
- 家でテレビや動画を見ながら、ながらケアしたい
- 「自己処理がラクになればOK」で、完璧な永久脱毛は求めていない
- 家族やパートナーと一緒に使って、1台をうまくシェアしたい
リビングでテレビを見ながら、いつもの自分のままで、ムダ毛だけ静かに手放していく——。
そんなイメージがしっくりくるなら、ケノンはとても心強い味方になるはずです。
実際に、「サロンは何度も挫折したけど、ケノンは続いています」という方も少なくありません。
「予約」「移動」「メイク直し」などの小さなハードルがないだけで、脱毛はぐっと日常に溶け込みやすくなるのだと思います。
ケノンが「向いていないかもしれない人」の特徴
一方で、こんな方には、ケノン以外の選択肢も含めて考えてほしいな…と感じます。
- 「できるだけ少ない回数で、短期間でツルツルにしたい」という希望が強い
- 日焼けが濃い・持病やお薬の影響で、肌トラブルが心配
- 機械の操作が苦手で、説明書を読むのもつらい
- 自分で続けるより、プロにお任せしたほうが安心だと感じる
こうした場合は、最初から医療脱毛やサロンでのケアを検討したほうが、結果的に満足度が高くなるケースも多いです。
ケノンは、あくまで「自分で続けるタイプの人」が力を発揮しやすいツール。
筋トレにたとえるなら、「パーソナルトレーニング(医療・サロン)」が向いている人と、「自宅トレーニング動画を見ながらコツコツやるほうが続く人」がいるのと同じです。
「それでも気になる…」という方へ ― ハイブリッドという選択肢
それでもやっぱりケノンが気になる、という方には、こんな折衷案もあります。
- 見える部分(ワキ・ヒジ下・ヒザ下など)はクリニックで、気になるところを先に減らす
- 残りの細かいムダ毛や、Vラインの形の整えなどを、ケノンでゆっくり仕上げていく
このように、「医療+家庭用」のハイブリッドで考えると、
- 時間とお金を抑えつつ
- それぞれの強みを生かしたムダ毛ケア
がしやすくなります。
実際、医療脱毛でVIOを全体的に薄くしてから、ケノンで形を微調整している方もいらっしゃいました。
一つの方法にこだわりすぎず、「組み合わせる」という発想を持つと、選択肢はぐっと広がります。
まとめ|家庭用 脱毛器 ケノンは「通えない人」にとって現実的な選択肢

最後に、ここまでのお話をぎゅっとまとめます。
- ケノンは日本製の家庭用光美容器で、顔・体・VIO・男性のヒゲまで幅広くケアできる
- ただし、医療レーザーと同じ「永久脱毛」ではなく、減毛・抑毛が現実的なゴール
- バージョンやカートリッジによって、使い勝手やコスパが変わるので、「安さ」だけで選ばないことが大切
- 購入は必ずメーカー直営の公式ショップから。正規品・保証・サポートが、あなたの肌を守る土台になる
- 「自分でコツコツ続けられる人」「自宅でマイペースにケアしたい人」との相性が良く、ハイブリッド利用も選択肢
ケノンを買うかどうかは、「いい悪い」ではなく「あなたに合うかどうか」で決めてほしいと、私は思っています。
このレビューのゴールは、あなたにケノンを“買わせること”ではなく、“自分で選べた”と胸を張って言える状態でページを閉じてもらうことです。
そのうえで、「自分の生活スタイルや性格を考えると、ケノンが良さそう」と感じたなら、
どうか安心安全の公式ショップから、正規品を選んであげてください。
それが、あなたの肌と、これからの毎日の小さな自信を守るいちばんの近道だと、私は思います。
ケノンに関するよくある質問【FAQ】

Q1. 家庭用 脱毛器 ケノンは、本当に全身に使えますか?
A. 目の周りや粘膜などの危険部位をのぞき、顔・体・VIO・男性のヒゲなど広い範囲に使用できます。ただし、シミ・ホクロ・日焼け部分などへの照射は避ける必要があります。詳しくは必ず公式の取扱説明書を確認してください。
Q2. ケノンの最新バージョンかどうかは、どこを見れば分かりますか?
A. もっとも確実なのは、メーカー直営の公式ショップから購入することです。正規ルートであれば、基本的に最新バージョンの本体が届きます。型番やバージョン表記が気になる場合は、購入前に公式ショップへ問い合わせると安心です。
Q3. ケノンを中古で買うのはやめたほうがいいですか?
A. 肌に直接当てる美容機器という性質上、私は中古品や出所不明の本体はおすすめしていません。発数の残りや内部状態も分かりづらく、保証も受けられないケースが多いためです。
Q4. ケノンのカートリッジは何種類から選べばいいですか?
A. 初めての場合は、まず付属のメインカートリッジを使い切るつもりでOKです。そのうえで、「ヒゲやVIOをもっとしっかりやりたい」「広範囲を一気に進めたい」といったニーズに合わせて、ストロング系やエクストララージを追加していく流れがおすすめです。
Q5. 家族でケノンを共有しても大丈夫? 衛生面は?
A. 共有自体は可能ですが、衛生面が気になる場合は、部位ごとにカートリッジを分けたり、照射前後の肌をしっかり洗浄・保湿するなどの工夫をおすすめします。とくにVIOやヒゲなどは、家族内でもカートリッジを分けると安心です。
Q6. 医療脱毛とケノン、どちらを先に始めたほうがいい?
A. 「できるだけ早くツルツルになりたい」「自己処理を短期間で卒業したい」なら、医療脱毛が先の方が満足度は高い傾向があります。一方、「通う時間がない」「まずは様子を見ながら始めたい」という方は、ケノンからスタートして、足りない部分を医療脱毛で補うという方法もあります。
Q7. 敏感肌でもケノンを使えますか?
A. 敏感肌の方でも使える場合はありますが、必ずパッチテストを行い、低いレベルからスタートしてください。持病や皮膚疾患、内服中のお薬がある場合は、使用前に一度医師に相談することを強くおすすめします。
内部リンクのご案内
- 具体的な照射方法や頻度、VIO・顔・ワキなど部位別の使い方を知りたい方はこちら:
ケノン脱毛器の正しい使い方と頻度ガイド - リアルな口コミや「効果ない」と感じる人の共通点を知りたい方はこちら:
脱毛器ケノンの効果と口コミをプロが検証 - 男性のヒゲ・VIOを中心に知りたい方はこちら:
【メンズ向け】ケノンでヒゲ・VIOをケアする方法
参考にした情報源と注意書き
本記事の内容は、以下のような公式情報・公的機関・専門サイトを参考に、看護師としての経験も踏まえて分かりやすく言い換えたものです。
- 光美容器KE-NON(ケノン)|株式会社エムテック 公式サイト
- 株式会社エムテック 公式サイト
- 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて|厚生労働省
- なくならない脱毛施術による危害|独立行政法人国民生活センター
- 厚生労働省の通知について|日本医学脱毛学会
※本記事は、上記の一次情報や公的機関の資料、そして私自身が医療現場・美容皮膚科クリニック・脱毛カウンセリングの現場で見聞きしてきた内容をもとに構成しています。ただし、すべての方に同じ効果・安全性を保証するものではありません。肌質や体質、持病、内服中のお薬によって適切なケア方法は異なります。ご自身の判断だけに頼らず、心配な点がある場合は必ず医師や専門家にご相談ください。また、実際のご使用にあたっては、必ず公式ショップで購入した正規品の最新の取扱説明書をよく読み、注意事項を守って正しくご使用ください。

コメント